“おやじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
親爺25.9%
親父20.6%
老爺14.9%
親仁12.0%
10.4%
父親3.2%
阿爺2.4%
老夫1.1%
阿父0.9%
父爺0.8%
亡父0.6%
主人0.6%
0.6%
爺仁0.5%
爺親0.5%
船長0.3%
養父0.3%
亭主0.3%
0.3%
良人0.3%
座頭0.2%
職長0.2%
編輯長0.2%
主任0.2%
主翁0.2%
0.2%
0.2%
守備隊長0.2%
実父0.2%
師匠0.2%
店主0.2%
御親爺0.2%
漁場主0.2%
0.2%
経営者0.2%
義父0.2%
老僕0.2%
老成0.2%
老父0.2%
老翁0.2%
老者0.2%
0.2%
親方0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三浦いだは五十でもあったでしょうが、女房先立たれ、独身いている、って忠実親爺さんでした。
親父に巾着切りの古疵があるとも知らぬ清純さ、それを見るのを唯一の楽しみに、彦兵衛は本当に真っ黒になって働き続けたのです。
スウェーデンの牧牛女は狼を黙者灰色脚金歯など呼び、熊を老爺大父、十二人力金脚など名づけ決してその本名を呼ばず
又右衛門は濁酒の燗を熱く熱くと幾度も云ったそうである。茶屋の親仁だから燗の事だけは確かに明瞭と覚えていたにちがいない。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
片鬢の禿げた乞食のが、中気で身動きも出来なくなったのを、綺麗な若い女が来て、知辺の者だからと引取って行ったそうですよ。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
お隅の父親がこの男と同じ書記仲間で大屋の登記役場に勤めている時分——お隅も大屋へ来て、唯有る家に奉公していました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そののち私一人金沢へ出て来て、ある学校へ入っているうち、阿爺くなられて、ちょうど三年前だね、余儀なく中途で学問は廃止さ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此の早雲という老夫も中々食えない奴で、三略の第一章をチョピリ聴聞すると、もうよい、などと云ったという大きなところを見せて居るかと思うと
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「この雨は——なかなかみそうもない。——とにかく手紙で小夜子さんを呼ぼう。阿父が待ちて心配しているに違ない」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
案内の父爺に聞けば「これが赤川の大滝です。この辺は年に一回とも人が来ませんから、こんな大滝でも知ってる人は、山林局の御役人様位でがんす」
貴方を甥だの前の忰だのという心を出しては済まないよ、叔母とも甥とも思わず真の他人と思って居なければ、国の亡父のお位牌に対して済まないよ、えゝかえ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これを見た古道具屋の主人、なんとかいってやりたいが、そこに女の眼が光っているからただもじもじ控えているばかり——。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
御茶番から羽織で出て来た赤ら顔の農夫は源のです。そこここと見廻して
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ほっとして傍へ往くと、蕎麦屋の爺仁を聞くので、のっぺら坊の妖怪に逢った事を話すと、爺仁は顔をつるりとでて、こんな顔であったかといった。それも目も鼻もないのっぺら坊であった。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それは、いろいろ、それは商売のことで、やりくりがあるものですから、何人にも知らさずに引越して来たのです、それは爺親も知っております、爺親に聞いてくれたら判ります」
藍瓶 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「どっかへフッ飛んじゃったい。船長晩香坡からを積んで桑港から布哇へ廻わって帰るんだってニコニコしてるぜ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
結局、養父に話して見ようかということになって、暮の二十七日に王様に一緒に行って貰い、正物を養父に見せると、養父も乗気になって、千万円までなら出そうということになった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「オイ、亭主さん、おつりをくんな」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九段の公園で砂書きのを見て、彼はただちにこれともの語り、事情を明して弟子入りを頼み、それより二三日の間稽古をして、間もなく大道のかたわらに坐り、一銭、五厘
非凡なる凡人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これは良人の形見でございまして、七ヶ年出た行方が知れませんが、大方死んだろうと考えていますから、良人の出た日を命日として此の観音さまへ線香を上げ
「ところで、たびたび申し上げました、村次郎のことでござんすが、座頭行衛について、一度ぜひお耳に入れたいことがございますので」
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「まあ聴きねえ。座頭がわっしのことを、新劇崩れと云うだろうが、一時この座を離れて、妙なにもならねえ、真似をやっていたことがある」
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
職場々々の「職長」さえもビラを持っていた。然し、そのビラのことは食事中ちっとも誰もの話題にならなかった。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
それが職工たちを無遠慮にわした。皆は落付くことを忘れてしまった。休憩時間を待ちかまえて、皆が寄り集った。職長さえその仲間に首を差しこんできた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「……シッ……編輯長にも伏せて在るんだ。戸田から掛かって来た電話を俺が聞きながら書き止めたんだ。何でもコイツが特種中の特種らしいんだ」
「チェッ。だから君に聞いているんじゃないか。彼奴が居ると星田の事は尻ベタのホクロまで知って居るんだが、きょうに限って居ないもんだから編輯長がプンプンって居るんだ」
主任がしてくれていたのか。」
おじさんの話 (新字新仮名) / 小山清(著)
主翁が死んで、石山の新家は天下になった。誰もさんのとは云わず、宮前のお広さんの家と云った。宮前は八幡前を謂うたのである。外交も内政も彼女の手と口とでやってのけた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
この砂は何地の砂かと聞いたが、や婦女子ばかりで何だか分らず、こんな地へ遠国より古くかかる物を持ち来るはずなければ、必ずこの地に多く鉄砂を産する事と考えた。
万が一にも仕損じてはお上人様源太親方に十兵衛の顔が向けらりょうか、これ、生きても塔ができねばな、この十兵衛は死んだ同然、死んでもをし遂げれば汝がは生きて居るわい
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
“第一線から、こんな所へ左遷されて、守備隊長は何だっていい気になっているんだろう。の頃の馬鹿な御機嫌はどうだ”
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
と云いさしさめ/″\と泣き沈みましたも道理で、親一人子一人の小三郎ゆえ、実父の死去した事を聞き、え兼ねて男泣きに泣き出し、涙が膝へハラ/\と落ちまするのを重助が見て
「何しろ圓太の野郎が行ってねえから、余計お前ンとこの師匠に早く報せにきたんだ、薄情野郎あン畜生め、四谷が倒れたと聞いたらそれっきり影覗きもしやがらねえって」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
店主の小田亀造ちゅうのは、アメリカの駆逐艦のコックをしとったとかいう面白い男でな、註文してあるけ、で来るじゃろが、チャップリンとか、チャプスイとかいうような、珍しい料理も作る。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
ある時、友達の御親爺さんが死んで、葬式の供に立ったが、不図その友達が装束を着て、青竹を突いて、のあとへ付いて行く姿を見て可笑しくなって困った事がある。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうしてこんだァ九一金と一緒に契約書の問題ば漁場主に持ち出さなかっただかね?」
鰊漁場 (新字新仮名) / 島木健作(著)
?——可哀相に! ハハハハハ。」
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
「早くせんと経営者が来まっせ」意味あり気に囁いた。
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「そうして、会いたいのは、山々ですが、家を出る時、かどの男にならなければ帰らないと、誓った言葉がありますから——それに、義父にはなおさら、今の姿では会えません」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
慣れたものがらんければ不都合ゆえ、織江が忠平に其の手紙を見せまして、先へ忠平を帰しましたから、米藏という老僕に提灯を持たして小梅の御中屋敷を立出
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「——賛成だ、至極いいよ。私たち風来とは違って、矢野には学士の肩書がある。——御縁談は、と来ると、悪く老成じみるが仕方がない……として、わけなくるだろうと思うがね、実はこのお取次は、私じゃ不可いよ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
田畑ある島と知れけりあげ雲雀、これは僕の老父の句であるが、山のむこうには人家があるに相違ないと僕は思うた。と見るうち退潮の日にっているところに一人の人がいるのが目についた。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
白髪合総に取り上げた撫付、品も威もある風貌、いわば幾とせの霜を経た梅の古木のおもかげでこの玄鶯院と名乗る老翁、どうもただの隠者とは受け取れない。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「それもそうですけれどもな、老者はまことにはやどうも。第一このりますのでな」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成吉思汗 (虎の下になって戯れつつ、仰向けに寝たまま)おい、! いい天気だなあ。でかけようじゃねえか。すこしは気持ちのいい戦争もさせてくれよ。
「おうい、親方、こっちじゃあ……」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)