“濁酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どぶろく59.6%
にごりざけ25.5%
しろうま4.3%
だくしゆ4.3%
ドブ4.3%
だみざけ2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはだ食べられたが、困ったのは酒を強いられた事で、その酒たるや、正月に造ったという濁酒どぶろくで、うじがわいているのであった。
壁の眼の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
二月九日は東北ではヤサラと称して、八つの皿に濁酒にごりざけなどをいで神を祭る日であり、あるいはまたこの日を女の悪日あくびという処もある。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
紫蘇醤しそびしほ濁酒しろうまの氣に
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
御者は又た濁酒だくしゆ一椀を傾けつ「べら棒に寒い晩だ」と星晴れたる空を仰ぎながら、ノソリ/\と打ち連れて車台に上りぬ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
・向きあつて知るも知らぬも濁酒ドブを飲む(居酒屋にて)
行乞記:02 三八九日記 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
市を出端ではずれると、人もまばらに、空地があって、その先は寺院らしい。醤油くさい煮売りや濁酒だみざけのにおいのうえに、夕月が仰がれた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)