“天下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんか67.6%
てんが12.7%
あまくだ9.9%
あめがした2.8%
あめのした2.8%
アメノシタ2.8%
てんげ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしあの逞(たくま)しいムツソリニも一椀(わん)の「しるこ」を啜(すゝ)りながら、天下(てんか)の大勢(たいせい)を考(かんが)へてゐるのは兎(と)に角(かく)想像(さうぞう)するだけでも愉快(ゆくわい)であらう。
しるこ (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ここにて、この条条を極めさとりて、かんのう(堪能)になれば、定めて天下(てんが)にゆるされ、めいぼう(名望)を得つべし。
「拙者、今夜は、いかなる幸運か——吉祥天女(きっしょうてんにょ)が天下(あまくだ)ったような気がして、とんと、気もそぞろになり申すよ。は、は、は、は、は」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
一四生(しやう)を殺し鮮(あざらけ)を喰(くら)ふ凡俗(ぼんぞく)の人に、法師の養ふ魚一五必ずしも与へずとなん。其の絵と一六俳諧(わざごと)とともに天下(あめがした)に聞えけり。
天平勝宝元年大仏殿において群臣に賜つた勅語にも、「食国(をすくに)天下(あめのした)をば撫で賜ひ恵(めぐ)び賜ふとなも、神ながら念(おもほ)し坐(ま)す」とある。
君臣相念 (新字旧仮名) / 亀井勝一郎(著)
池辺(イケベ)大宮ニ治(シロシメス)二天下(アメノシタ)ヲ一天皇。大御身(オホミミ)労(ヤミ)賜フ時。歳次(トシハヤドレル)丙午ノ年ニ。召シテ三於大王天皇与(ト)二太子ヲ一而誓願シ賜ハク。我ガ大御病ヲ太平ニ欲スレ坐サント。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
彼らは驀地に進み了して曠如(こうじょ)と吾家(わがや)に帰り来りたる英霊漢である。天上を行き天下(てんげ)を行き、行き尽してやまざる底(てい)の気魄(きはく)が吾人の尊敬に価(あたい)せざる以上は八荒(はっこう)の中(うち)に尊敬すべきものは微塵(みじん)ほどもない。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)