“天下（あめのした）” の例文

天平勝宝元年大仏殿において群臣に賜つた勅語にも、「食国（をすくに）天下（あめのした）をば撫で賜ひ恵（めぐ）び賜ふとなも、神ながら念（おもほ）し坐（ま）す」とある。

君臣相念 (新字旧仮名) ／ 亀井勝一郎(著)

抑又（はたまた）塩土老翁（しほつちのをぢ）に聞きしに曰く、東に美地（よきくに）有り、青山四周（よもにめぐれり）、……余（われ）謂（おも）ふに、彼地（そのくに）は必ず当（まさ）に以て天業（あまつひつぎのわざ）を恢弘（ひろめのべ）て天下（あめのした）に光宅（みちを）るに足りぬべし、蓋（けだ）し六合（くに）の中心（もなか）か。……何ぞ就（ゆ）きて都（みやこつく）らざらむや。

二千六百年史抄 (新字旧仮名) ／ 菊池寛(著)

“天下”の意味

《名詞》
天 下（てんか、古:てんが、てんげ）

天の下。世界中。世間。世の中。

国全体。国の支配権や影響力。ある分野での優勢な地位。

好き勝手に力を行使できること。そのような場。

（「天下の」の形で）この上ないこと。特にひいでていること。
(出典:Wiktionary)

“天下”の解説

天下（てんか、てんが、てんげ、あめのした）は、全世界を意味する概念。字義的には「普天の下」という意味で、地理的限定のない空間のことであるが、用法によっては一定の地理概念と同じ意味に用いられることもある。また一般に天下は、一定の秩序原理を伴い、その対象とされる地域・民衆・国家という形で捉えられる。すなわち一般に「世界」は「世界観」がなくても客観的に存在しているものと認識されるが、「天下」は一定の秩序原理によって観念的に成立している。
(出典:Wikipedia)

天	常用漢字 小１ 部首:⼤ 4画
下	常用漢字 小１ 部首:⼀ 3画