“中心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかご17.9%
ちゆうしん17.9%
ちうしん15.4%
ちゅうしん12.8%
なか7.7%
たゞなか5.1%
まんなか5.1%
もなか5.1%
こみ2.6%
しん2.6%
たましひ2.6%
なかわた2.6%
センター2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正宗相伝の銀河にまが大湾おおのだれに、火焔鋩子ぼうしの返りが切先きっさき長く垂れて水気みずけしたたるよう……中心なかごに「建武五年。於肥州平戸ひしゅうひらとにおいて作之これをつくる盛広もりひろ
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さうして學者がくしや文學者ぶんがくしやも、かならずしも上流社會じようりうしやかい人々ひと/″\ばかりでなく、かへってひく位置いちひとほう中心ちゆうしんうつつてるようになりました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
平岡は其時かほ中心ちうしんに一種の神経を寄せてゐた。かぜいても、すなんでも、強い刺激を受けさうなまゆまゆ継目つぎめを、はゞからず、ぴくつかせてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
諭吉ゆきち中心ちゅうしんとなって、くすりにかけあう手紙てがみをかき、使者ししゃにいくのはだれ、おどかすのはだれ、と、それぞれのやくをきめて、かけあいにいきました。
お江戸京橋は亀島町を中心なかにして、狂女のお艶が姿を現わしたのはこの年も春の初め、まだ門松が取れたか取れないころだった。
我はを棄てまことの導者の我に約束したまへる甘き實をえんとてゆくなり、されどまづ中心たゞなかまでくだらではかなはじ 六一—六三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
八幡様や太閤様の朝鮮征伐、から天竺てんじくの交通のカナメ処になって、外国をピリピリさせていた名所旧跡は、みんな博多を中心まんなかにして取囲んでいるんだ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
抑又はたまた塩土老翁しほつちのをぢに聞きしに曰く、東に美地よきくに有り、青山四周よもにめぐれり、……われおもふに、彼地そのくには必ずまさに以て天業あまつひつぎのわざ恢弘ひろめのべ天下あめのした光宅みちをるに足りぬべし、けだ六合くに中心もなかか。……何ぞきてみやこつくらざらむや。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
この御免をきっかけに、彼はふくさを持ち添えて中心こみに手を掛けた。それから注意ぶかく光線をうしろに据わりなおした。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
家内中の口を奢らせぬようにする……と言うのが前の御寮さんの心掛けで、さすが大家の御寮さんは違うたもの……これならば蔵元屋の身代は万劫まんご末代、大磐石と中心しんから感心しておりました
ロミオ 心臟しんざう此處こゝのこってゐるのに、なんかへることが出來できようぞい? どん土塊つちくれめ、引返ひッかへして、おのが中心たましひさがしをれ。
第八 衣服いふく精粗美惡よしあしひと分限ぶんげんるといへども、肌着はだぎ木綿もめんフラン子ルをよしとす。蒲團ふとん中心なかわたあたらしくかはきたるものをたつとゆゑに、綿花わたかぎらずかま穗苗藁ほわら其外そのほかやわらかかはきたるものをえらぶべし。
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
登山の中心センターと云うほどではないが、まずオーベルラントのインテルラーケン、信州ならば大町で、案内と荷造りに一日つぶして、て次の日は起きぬけに麓までと云った、山懐の町である。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)