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中心
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ちうしん
ふりがな文庫
“
中心
(
ちうしん
)” の例文
平岡は其時
顔
(
かほ
)
の
中心
(
ちうしん
)
に一種の神経を寄せてゐた。
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
いても、
砂
(
すな
)
が
飛
(
と
)
んでも、強い刺激を受けさうな
眉
(
まゆ
)
と
眉
(
まゆ
)
の
継目
(
つぎめ
)
を、
憚
(
はゞか
)
らず、ぴくつかせてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今晩
(
こんばん
)
——
十時
(
じふじ
)
から
十一時
(
じふいちじ
)
までの
間
(
あひだ
)
に、
颶風
(
ぐふう
)
の
中心
(
ちうしん
)
が
東京
(
とうきやう
)
を
通過
(
つうくわ
)
するから、
皆
(
みな
)
さん、お
氣
(
き
)
を
付
(
つ
)
けなさるやうにといふ、たゞ
今
(
いま
)
、
警官
(
けいくわん
)
から
御注意
(
ごちうい
)
がありました。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中心
(
ちうしん
)
に一
本
(
ぽん
)
の
青竹
(
あをだけ
)
が
立
(
た
)
てられて
其
(
そ
)
の
先端
(
せんたん
)
は
青
(
あを
)
と
赤
(
あか
)
と
黄
(
き
)
との
襲
(
かさ
)
ねた
色紙
(
いろがみ
)
で
包
(
つゝ
)
んである。
其
(
そ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
には
此
(
こ
)
れも四
本
(
ほん
)
の
青竹
(
あをだけ
)
が
立
(
た
)
てられてそれには
繩
(
なは
)
が
張
(
は
)
つてある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
米國經濟界
(
べいこくけいざいかい
)
全般
(
ぜんぱん
)
には
何等
(
なんら
)
懸念
(
けねん
)
すべき
状態
(
じやうたい
)
を
認
(
みと
)
めざるも、
人氣
(
にんき
)
の
中心
(
ちうしん
)
たる
證劵市場
(
しようけんしぢやう
)
が
大變動
(
だいへんどう
)
を
來
(
きた
)
したことであるから
勢
(
いきほ
)
ひ
生糸相場
(
きいとさうば
)
にも
波及
(
はきふ
)
して十
月
(
ぐわつ
)
初旬
(
しよじゆん
)
より
低下
(
ていか
)
の
趨勢
(
すうせい
)
となり
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
光沢
(
つや
)
ふかき葉の
中心
(
ちうしん
)
にぢつと
留
(
とど
)
まる。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
さらぬだに、
地震
(
ぢしん
)
で
引傾
(
ひつかし
)
いでゐる
借屋
(
しやくや
)
である。
颶風
(
ぐふう
)
の
中心
(
ちうしん
)
は
魔
(
ま
)
の
通
(
とほ
)
るより
氣味
(
きみ
)
が
惡
(
わる
)
い。——
胸
(
むね
)
を
引緊
(
ひきし
)
め、
袖
(
そで
)
を
合
(
あは
)
せて、ゐすくむと、や、や、
次第
(
しだい
)
に
大風
(
おほかぜ
)
は
暴
(
あ
)
れせまる。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
藁俵
(
わらだはら
)
を
編
(
あ
)
み
了
(
を
)
へて、さうして
端
(
はし
)
を
縛
(
しば
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
藁
(
わら
)
の
束
(
たば
)
を
丸
(
まる
)
く
開
(
ひら
)
いて、それを
足
(
あし
)
の
底
(
そこ
)
に
踏
(
ふ
)
んで
踵
(
かゝと
)
を
中心
(
ちうしん
)
に
手
(
て
)
と
足
(
あし
)
とを
筆規
(
ぶんまはし
)
のやうにしてぐる/\と
廻
(
まは
)
りながら
丸
(
まる
)
い
俵
(
たはら
)
ぼつちを
作
(
つく
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
たゞ始終論理に苦しめられてゐたのは事実である。それから
時々
(
とき/″\
)
、
頭
(
あたま
)
の
中心
(
ちうしん
)
が、
大弓
(
だいきう
)
の
的
(
まと
)
の様に、
二重
(
にぢう
)
もしくは
三重
(
さんぢう
)
にかさなる様に感ずる事があつた。ことに、
今日
(
けふ
)
は
朝
(
あさ
)
から
左様
(
そん
)
な心持がした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
浮
(
う
)
き
袋
(
ぶくろ
)
に
取付
(
とりつ
)
いた
難破船
(
なんぱせん
)
の
沖
(
おき
)
のやうに、
提灯
(
ちやうちん
)
一
(
ひと
)
つをたよりにして、
暗闇
(
くらやみ
)
にたゞよふうち、さあ、
時
(
とき
)
かれこれ、やがて
十二時
(
じふにじ
)
を
過
(
す
)
ぎたと
思
(
おも
)
ふと、
氣
(
き
)
の
所爲
(
せゐ
)
か、その
中心
(
ちうしん
)
が
通
(
とほ
)
り
過
(
す
)
ぎたやうに
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
地獄
(
ぢごく
)
へ
飛
(
と
)
ぶやうに
辷
(
すべ
)
り
込
(
こ
)
むと、
青
(
あを
)
い
火鉢
(
ひばち
)
が
金色
(
きんいろ
)
に
光
(
ひか
)
つて、
座布團
(
ざぶとん
)
一枚
(
いちまい
)
、ありのまゝに、
萌黄
(
もえぎ
)
を
細
(
ほそ
)
く
覆輪
(
ふくりん
)
に
取
(
と
)
つて、
朱
(
しゆ
)
とも、
血
(
ち
)
とも、るつぼのたゞれた
如
(
ごと
)
くにとろけて、
燃拔
(
もえぬ
)
けた
中心
(
ちうしん
)
が、
藥研
(
やげん
)
に
窪
(
くぼ
)
んで
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“中心”の解説
中心(ちゅうしん、en: Center)とは、一般に図形のちょうど真ん中に位置する1点のことをいい、円や楕円、球などの図形では重心に一致する。
記号では原点(origin)を表す O や、center の頭文字の C と表記されることが多い。
(出典:Wikipedia)
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
“中心”で始まる語句
中心點
中心圏
中心地
中心点
中心主力
中心市場