“懸念”の読み方と例文
読み方割合
けねん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、若しその峠へ人でも通り合せてはといふ懸念けねんから路を離れて一二町右手の金時山の方に登つて、枯芒の眞深い中に腰を下した。
のみならずこれからやる中味と形式という問題が今申した通りあまり乾燥して光沢気つやけの乏しいみだしなのでことさら懸念けねんをいたします。
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
女学校から英文専修科までを優秀な成績で卒業した雪子としては、さきざきその人を尊敬することが出来そうもない懸念けねんがあった。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)