“覆輪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくりん90.0%
さゝべり10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
真っ赤な日輪は今、渋谷の山の端に沈みかけて、覆輪ふくりんをとった夕雲が、むらむらと宵の空をつくりかけていた。地上はもう夕闇だった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宿やどと、宿やどで、川底かはそこいはゑぐつたかたちで、緑青ろくしやうゆき覆輪ふくりんした急流きふりうは、さつ白雲はくうんそらいて、下屋げやづくりのひさしまれる。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)