“覆没”の読み方と例文
読み方割合
ふくぼつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弘安四年に日本に襲来した蒙古もうこの軍船が折からの颱風のために覆没ふくぼつしてそのために国難を免れたのはあまりに有名な話である。
颱風雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
暁もまたず、大小の捕盗船はことごとく覆没ふくぼつし、あわれむべし、この夜助かった捕兵といったら、そも、幾人あったろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのぜにを一手に引受ひきうけ海外の市場に輸出しおおいもうけんとして香港ホンコンに送りしに、陸揚りくあげの際にぜにみたる端船たんせん覆没ふくぼつしてかえって大にそんしたることあり。