“覆轍”の読み方と例文
読み方割合
ふくてつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どの国民も決してあの暴状をねようとは考えないのですから、露西亜人は世界人類のために前車の覆轍ふくてつを示したことになります。
三面一体の生活へ (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
前車ぜんしゃ覆轍ふくてつ以てそれぞれ身の用心ともなしたまはばこの一篇の『矢筈草』あにいたずらに男女の痴情ちじょうを種とする売文とのみさげすむを得んや。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しからば猶太ユダヤの亡国は当然であるが、カイゼルはこの前車の覆轍ふくてつを怖れずして、またもその轍をんで自らその車をくつがえおわった。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)