“前車”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんしゃ33.3%
まえぐるま33.3%
まへ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前車ぜんしゃ覆轍ふくてつ以てそれぞれ身の用心ともなしたまはばこの一篇の『矢筈草』あにいたずらに男女の痴情ちじょうを種とする売文とのみさげすむを得んや。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それは森林地方で厚板や丸太を運ぶのに使われる荷馬車の前車まえぐるまであった。
「ヂヤ、与太、吉田屋の婆さんにく言うて呉れよ、いづれ近日返金おけえしするつてツたつてナ」と前車まへの御者はわめきつゝ、大宮行の馬車は国神宿くにがみじゆくに停車せり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)