“車前草”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おほばこ37.5%
おおばこ31.3%
おんばこ25.0%
しゃぜんそう6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道のべの車前草おほばこかたくなりにけり眞日まひあかうして群るる子鴉
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
道のべの車前草おほばこかたくなりにけり真日まひあかうして群るる子鴉
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
早や青むうね車前草おほばこつめたよと踏みつつ伝ふ友が後べを
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
車前草おほばこは畑のこみちに槍立てゝ雨のふる日は行きがてぬかも
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この雨の樺太車前草おほばこ踏みやわみ村かたつくと親し車前草
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
青山あおやま兵営の裏手より千駄せんだくだる道のほとりにも露草つゆくさ車前草おおばこなぞと打交うちまじりて多く生ず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
車前草おおばこ」の花のさわやか蒼白あおじろき、「蘩蔞はこべ」の花の砂よりも小くして真白ましろなる
市中繁華なる街路の間に夕顔昼顔ひるがお露草車前草おおばこなぞいう雑草の花を見る閑地である。
かつて巣鴨病院の患者の具合を見ていると、紙を巻いて煙草のようなつもりになって喫んでいるのもあり、煙管きせるを持っているものは、車前草おおばこなどをしてそれをつめて喫むものもいる。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
車前草おおばこの間を蟻が右往左往しているのが眼の中に閃めきながら身体は右へ左へと転んだ。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
——荷車のあとには芽ぐんでも、自動車のわだちの下には生えまいから、いまは車前草おんばこさえ直ぐには見ようたってに合わない。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これは、車前草おんばこ擂菜ピュウレでない!」という合唱的叫喚シュプレッヒ・コオルによって撃退された。
西嵯峨野に近来妙な苔が発生して、其処には凡ての雑草が枯れつくして、只車前草おんばこばかりが繁茂する、そしてその苔は車前草の下葉を地面に吸い附けて、地面と葉との間の狭い空間に生息する。
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
一方タヌはといえば、これまた擂菜ピュウレにするため谷を二つ越え、断崖の危ない桟橋さんばしを渡って、はるかなる島蔭の灯台の廻りに生えている車前草おんばこを採集に出掛けるのであった。
ロミオ それには車前草おんばこが一ちからう。
車前草しゃぜんそうなどの繁った日当りのよさそうな平に出ると、斯ういう所には蝮蛇まむしが甲良を干しているものだといいながら、犬をけしかけたり杖で草を叩いたりする。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)