“おおばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
車前草60.0%
車前30.0%
大葉子10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春さきになると、まず壺すみれが日南ひなたに咲いた。それからクローバー、車前草おおばこあかざなどがほしいままに繁った。
吾亦紅 (新字新仮名) / 原民喜(著)
そして、陽気が暖かになると、折々今日のような風に、海水帽にもんぺを穿いて、芝の間に繁殖するぺんぺん草や車前おおばこを取ったり、芝刈器で、ジョキジョキ芝を刈ったりした。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ぴンと立った大葉子おおばこの穂が草鞋わらじに蹴られて小さな実を散らした。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)