“肘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじ82.6%
ひぢ15.2%
ちゅう0.7%
かいな0.4%
0.4%
ひじしり0.4%
ヒヂ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王は兄の傍へ寄って往って兄のひじに手をかけて泣いた。小役人は怒って鼎を縛っている縄を引っぱった。鼎はよろよろとして倒れた。
蘇生 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ひぢへ一つ、頬へ一つ、ひるむところを、飛込んだ平次は、猛烈に體當りを一つくれると、淺井朝丸の身體は朽木くちきの如く庭へ落ちます。
許さぬという形を採るのではないけれども、そうすることは、とても自身に傷ましい感じを与えることを彼は露骨にわたくしに示すことによって結局はわたくしをママちゅうしてしまうのでした。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
細きかいなさし出でゝ書くを見れば、これは纐纈城なり、これへ来たる人には、まづ物云はぬ薬を喰はせて次に肥ゆる薬を喰はす。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
賓娘はそれを聞くとあまえるように泣いて、連城のにすがり、連城にいかれるのを恐れるのであった。
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
四肢であるき膝とひじしりこぶに固まりいた、烈しくもがく奴をついにいけどってルクノーに伴れ行きうたが、全く言語せず才智狗同前で手真似や身ぶりで人意を悟る事はやかった
直ぐは蒲団の上に仰向きになれなくて、暫くは枕にヒヂを突いてゐたが、つらいことだつた。涙も出なかつた。仕方がないから聖書を出して読みはじめたのだが、何処を読んだのかチツトも記憶がない。
我が生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)