“かいな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
86.9%
掻撫6.2%
1.5%
効無0.8%
掻無0.8%
甲斐撫0.8%
繊手0.8%
0.8%
0.8%
飼馴0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゃしゃなの青白い肌が、頑丈な鉄のような指先にむずと掴まれて、二人の少年の血色の快い対照は、私の心を誘うようにするので
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
されど自慢の頬鬢掻撫づるもなく、青黛の跡絶えず鮮かにして、萌黄狩衣摺皮藺草履など、よろづ派手やかなる出立は人目にうべくもあらず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
中の君は物思いをする人の姿態といわれるにしたうたた寝をしているのであるが、その姿が可憐で、髪が肩の横にたまっているところなどの美しいのを、病女王はながめながら
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
子供は、ややませた口ぶりで、お角のすることの効無きかをするように言いますから、こんなことにも意地になったものと見え
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
謙三郎はいかんとも弁疏なすべきを知らず、しばし沈思してれしが、叔母のをば掻無でつつ
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、規定の時刻が来るとやおら信玄は立ち上がった。楯無しの鎧は箱に入れられ大切に輿に乗せられた。四人の武士がうのである。それも甲斐撫での武士ではない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
義明はスックと立ち上がり、鳰鳥の繊手を取りながら、洞院左膳を始めとし腰元近習を引き従え、廊下伝いに鳰鳥の部屋へさざめきながら立ち去った。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
細きさし出でゝ書くを見れば、これは纐纈城なり、これへ来たる人には、まづ物云はぬ薬を喰はせて次に肥ゆる薬を喰はす。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が動き出した。片手は、まっくらなをさした。そうして、今一方は、そのまま、岩牀の上を掻きって居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
良人るのは大抵正午近くなので、鶴子は毎朝一人で牛乳に焼麺麭を朝飯に代え、この年月飼馴らした鸚鵡を掃除し、盆栽に水をぎなどした後、髪を結び直し着物をきかえて
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)