“ちゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チュウ
語句割合
中24.3%
宙18.8%
誅17.6%
冲9.6%
忠5.9%
註5.0%
沖3.3%
注2.9%
紂2.1%
酎1.3%
柱1.3%
籌1.3%
衷0.8%
仲0.8%
肘0.8%
种0.4%
中等0.4%
㩅0.4%
冑0.4%
厨0.4%
守護种0.4%
昼0.4%
籒0.4%
紐0.4%
虫0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何の御用か存じませぬが、あいにく今日、当家はかような取混(とりこ)み中(ちゅう)。おかまいも出来ません。どうかまた他日でもお立ち寄りを」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うしろから吹きつける風に煽(あお)られて身体ぐるみ宙(ちゅう)に浮いたまま、二三歩前へよろけてから、やっと踏(ふ)みとどまる癖(くせ)がついてしまった。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
厳島(いつくしま)合戦は、毛利元就が主君の為めに、陶晴賢を誅(ちゅう)した事になっているが、秀吉の山崎合戦のように大義名分的なものではないのである。
厳島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
露の深い路地、下水に半分身を落して、乙女の身体は斜に歪み、裳(もすそ)の紅(くれない)と、蒼白くなった脛(はぎ)が、浅ましくも天に冲(ちゅう)して居るのです。
この諫(いさ)めようのよきこと古(いにしえ)もさるためし多し。ふさがりたる処を知らずして、いかに忠(ちゅう)をつくして諫(いさ)むとも、聞き用いざれば益なし
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それに遠祖外戚までに及ぶのはなお煩を加えるだけだから、壇ノ浦合戦に見える人々だけにとどめ、かんたんな註(ちゅう)を附(ふ)して次に掲げてみる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
呀(あ)っと叫ぶ間もなく、轟然、地軸が裂けるかと思うばかりの大音響と共に、四郎の乗っている櫓は天に沖(ちゅう)する真赤な火柱の中に包まれてしまった。
雷 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ガラッ八の報告も、平次に注(ちゅう)を入れさせると、なんの奇怪味もありません。
殷(いん)は紂(ちゅう)王にいたって無道であったため、周の武王がこれを伐ち、天命をうけて天子となったが、その時、武王は天帝に誓っていわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「ビールを一杯だって」と女が云った、「おらそんなこと聞いたこともねえ、酎(ちゅう)のまちげえじゃねえのかえ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
その門前なる二柱(ちゅう)のガス燈の昨夜よりも少しく暗きこと、往来のまん中に脱ぎ捨てたる草鞋(わらじ)の片足の、霜に凍(い)て附(つ)きて堅くなりたること、路傍(みちばた)にすくすくと立ち併(なら)べる枯れ柳の
夜行巡査 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(『因果経(いんがきょう)』に曰く、「一身死壊(しえ)して、また一身を受け、生死無量なること、たとえば、天下の草木を尽くして、斬(き)りて、もって籌(ちゅう)数となすに、そのゆえに身を窮尽(ぐうじん)するあたわざるがごとし」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
又其(そ)の克畏(こくい)の箴(しん)を読めば、あゝ皇(おお)いなる上帝、衷(ちゅう)を人に降(くだ)す、といえるより、其の方(まさ)に昏(くら)きに当ってや、恬(てん)として宜(よろ)しく然(しか)るべしと謂(い)うも、中夜(ちゅうや)静かに思えば夫(そ)れ豈(あに)吾が天ならんや
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其処(そこ)へ宮本仲(ちゅう)氏——医師——が見えて
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
執リテ矻々(こつこつ)事ニ是レ従フト雖モ俗累(ぞくるい)肘(ちゅう)ヲ内ニ掣シテ意ノ如クナラズ其間歳月無情逝(ゆき)テ人ヲ待タズ而シテ人生寿ヲ享(う)クル能ク幾時ゾ今ニシテ好機若シ一度逸セバ真ニ是レ一生ノ恨事(こんじ)之ニ過グルナシ千思(せんし)又万考(ばんこう)速(すみやか)ニ我身ヲ衣食ノ煩累(はんるい)ト絶ツノ策ヲ画スルノ急要ナルヲ見又今日本邦所産ノ草木ヲ図説シテ以テ日新ノ教育ヲ
「李三(りさん)を捕ッつかまえる。もし李三が分らなかったら公沙汰(おもてざた)にし、経略使の种(ちゅう)をあいてに訴訟するしか途(みち)はありますまい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……が、祖父はいぜん経略使の种(ちゅう)閣下につかえていた軍人で、後、浪人ぐらしがつづいたため、てまえもこんな身過ぎをいたしている始末でございまする
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ピータ これも中等(ちゅう)ぢゃ!……提琴柱子(ヂェームズ・サウンドポスト)どん、足下(おぬし)は?
ピータ 中等(ちゅう)ぢゃな!……三絃胡弓子(ヒュー・レベック)どん、足下(おぬし)は?
籒、㩅(ちゅう)、抽の三字は皆相通ずるのである。抽斎の手沢本(しゅたくぼん)には籒斎校正の篆印(てんいん)が殆(ほとん)ど必ず捺(お)してある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
孝に眼をあけているつもりでも、忠には盲目(めしい)。そちの修業は片目とみゆる。いま玄徳さまは、帝室の冑(ちゅう)たり、英才すぐれておわすのみか、民みなお慕い申しあげておる。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
花仙子阿槙ヲ携ヘテ来ル。狩野叔母氏及ビ水無児、須田満子等マタ会ス。細君隼生展婆ト厨(ちゅう)ヲ司ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「おっと待て。きさまあ肉屋の主人じゃないか。関西五路(かんせいごろ)の顔役とか何とかいわれて、こんな羽振りと繁昌を見ているのも、当地のご守護种(ちゅう)若殿のおひきたてによるものとは思わんか。自分で切れ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蓮月尼の——鶯は都にいでて留守のまを梅ひとりこそ咲き匂ひけれ——も春昼(ちゅう)の寂光をあざらかによくも詠んだものである。が、王朝の女性とくらべて大きな年代のへだたりが明らかに感じられる。
梅ちらほら (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抽斎は平姓(へいせい)で、小字(おさなな)を恒吉(つねきち)といった。人と成った後(のち)の名は全善(かねよし)、字(あざな)は道純(どうじゅん)、また子良(しりょう)である。そして道純を以て通称とした。その号抽斎の抽字は、本(もと)籒(ちゅう)に作った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
然(しか)りといえども天明年間における田沼意次(おきつぐ)の執政に際しては、幕綱(ばっこう)紐(ちゅう)を解き、官紀(かんき)紊(みだ)れ、濁政(だくせい)民を悩ます。加うるに浅間岳の大噴火、諸国大風雨、大飢饉(ききん)を以てし、庶民生を聊(やす)んぜず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
生まれてからまだ二十日(はつか)ばかりの子山羊を、昼間川上(かわかみ)へつれていって、こん虫(ちゅう)を追っかけているうち、つい忘れてきてしまったのだ。しまった。
川 (新字新仮名) / 新美南吉(著)