“篆印”の読み方と例文
読み方割合
てんいん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篆印てんいんの用意もあるというふうであるが、一度その書如何と視るとき、十中の八九が箸にも棒にもかからぬ悪書を無作法に書きなぐっている。
別号は蘭軒を除く外、蕳斎かんさいと云ひ、都梁と云ひ、笑僊せうせんと云ひ、又藐姑射はこや山人と云つた。蕳一に葌に作つてある。詩集の名の如きが即是である。又葌斎の篆印てんいんもある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
籒、ちゅう、抽の三字は皆相通ずるのである。抽斎の手沢本しゅたくぼんには籒斎校正の篆印てんいんほとんど必ずしてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)