“篆書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんしょ85.7%
てんしよ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漢学者で仏典もくわしい。鄧完白とうかんぱく風の篆書てんしょを書く。漢文が出来て、Y県人の碑銘を多くえらんでいる。純一も名は聞いていたのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
黒塗の上へ篆書てんしょの金文字で神籤と書いたその箱の中には、象牙ぞうげを平たくけずった精巧の番号札が数通かずどおり百本納められていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで其の定窯の鼎の台座には、友人だつた李西涯が篆書てんしよで銘を書いて、りつけた。李西涯の銘だけでも、今日は勿論の事、当時でも珍重したものであつたらう。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)