“篆書体”の読み方と例文
読み方割合
てんしょたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう篆書体てんしょたいの字劃も、寛永や元和頃なら、もう日本へ篆書の本が渡っているので、あってふしぎはないな。朱肉の色は、上の印と、下のと少し違っているのう。べつな日に書いたのかなあ。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
印章には、額形がくがた、香炉形、鼎形かなえがた、宝珠形、墨形の五種類ぐらいが今までの遺作に発見されている。けれど仔細に見ると、同じ鼎形なり額形の「二天」とある篆書体てんしょたいの印も、決して一様でないのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)