“数通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すつう50.0%
かずどお50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他今の清浦子きようらしが県下の小学教員となり、県庁の学務課員となるにも、優の推薦があずかって力があったとかで、「矢島先生奎吾けいご」と書した尺牘せきどく数通すつうのこっている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのうち弘前に勤めている同僚の書状が数通すつう届いた。わたくしはそれによってこれだけの事を知った。渋江氏は元禄げんろくの頃に津軽家に召し抱えられた医者の家で、代々勤めていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
黒塗の上へ篆書てんしょの金文字で神籤と書いたその箱の中には、象牙ぞうげを平たくけずった精巧の番号札が数通かずどおり百本納められていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)