“数寄者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すきしゃ64.7%
すきもの35.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は代々上品な数寄者すきしゃであって、いろいろその頃の名工の作など集められた。それで師匠も辻屋に出入りをしておった訳である。
それがの正雪の絵馬であった。この会に集まるほどの者は、いずれも多左衛門に劣らぬ数寄者すきしゃであるから、勿論その絵馬を知っていた。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
茶室は小堀遠州の作だと伝えられ、「古月亭」と号されていて、家中や城下町の数寄者すきものたちが、しばしば茶会を催すので知られていた。
(新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼がねがったのは、夢想し耽溺たんできすることの快楽を、恍惚こうこつとして実践する風流人の生活、当時の言葉でいうところの数寄者すきものの生活ではない。正反対である。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)