“数寄”の読み方と例文
旧字:數寄
読み方割合
すき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その富豪かねもちも皮肉哲学者に、自家の邸宅やしきを自慢したいばかりに、飾り立てた客室きやくまから、数寄すきを凝らした剪栽うゑこみの隅々まで案内してみせた。
そもそも私の酒癖しゅへきは、年齢の次第に成長するにしたがっのみ覚え、飲慣れたとうでなくして、うまれたまゝ物心ものごころの出来た時から自然に数寄すきでした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
間もなく、明智と私とは伯父の邸の数寄すきこらした応接間で伯父と対座していました。伯母や書生の牧田まきたなども出て来て話に加わりました。
黒手組 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)