“物心”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものごころ71.4%
ぶっしん14.3%
ものごゝろ7.1%
ぶつしん7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくは、そうきくと、物心ものごころのつかない幼時ようじのことだけれど、なんとなく、いじらしいあにのすがたがかんで、かなしくなるのです。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
物心ぶっしんにょ其様そん印度いんどくさい思想に捕われろではないが、所謂いわゆる物質的文明は今世紀の人を支配する精神の発動だと
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
私は、孤兒みなしごで、牧師の娘でございます。兩親は物心ものごゝろの附かない前にくなりました。私は人に預けられて育ち、慈惠院で教育されました。
だから「物心ぶつしん両面にける人としての生活と、芸術家としての生活の関係交渉」と云つても、それぞれの意義に相当な立場をきめてかからないと、折角せつかくの議論は混乱するよりほかにありますまい。
永久に不愉快な二重生活 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)