“臭”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
にお31.5%
くさ29.7%
におい16.9%
にほひ5.9%
にほ4.7%
くせ3.9%
2.4%
かざ1.5%
くそ0.9%
しゅう0.9%
(他:6)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“臭”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語22.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語5.4%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行3.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ストーヴの上にしらみや南京虫が落ちると、プツン、プツンと、音をたてて、人が焼ける時のような生ッ臭いにおいがした。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
百万本のひのきに取り囲まれて、海面を抜く何百尺かの空気をんだり吐いたりしても、人のにおいはなかなか取れない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤シャツに逢って用事を聞いてみると、大将例の琥珀のパイプで、きなくさ烟草たばこをふかしながら、こんな事を云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
生徒監せいとかんのセルゲイ・イヴァーヌイチは、うさんくさそうな目付めつきで、ひたとこの少年しょうねんを見つめた。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
寺田は、もう一遍読みなおすと、すぐ決心をきめて蒼みどろのにおいのする藤棚の下を離れ、六区を抜けて、電車通りに急いだ。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
しかし隊長は一向号令を下さない。さすがは捜査課長だ。いつくばって崩れた土のにおいを熱心にいでいるのだ。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
街はまた意外に大きくも賑かでもないらしく、少し歩いてゐるうちに間もなく其處等中魚のにほひのする漁師町に入り込んだ。
熊野奈智山 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
それよりも彼がそれ程に苦心をした飯は、何か用具について居たのか、彼の手にあつたのか、とにかく石油のにほひが沁み込んで居た。
花粉くわふんにほひがさらこゝろあるもの衝動そゝはたけあひだくとては
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
馬のにほひのする鞄やシヤツの置いてあるなかをぶらぶら歩きながら、福沢氏はこれまですつかり忘れてゐた大事のものを思ひ出した。
「ははあ! 三人ともこの屋敷へはいったな。裏はすぐ饗庭の庭につづいている。こいつあくせえぞ」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「親分、上下かみしも雪隠せっちんを掻き廻しましたが、くせえの臭くねえの」
ともすれば石炭酸のの満ちたる室をぬけでて秋晴しゅうせいの庭におりんとしては軍医の小言をくうまでになりつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
コロヽホルムをがせてこれを殺して、れからその医師が光りかがやとうとってグット制すと
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そのかざぬしも全くもうとろけて了って、ポタリポタリと落来る無数のうじは其処らあたりにうようよぞろぞろ。
「さあ何処やろかしらんいうて、いま相談してまんねけれど、ハッキリ何処やら分らしめへん。——お客さん、これ何のかざや、分ってですか」
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
というので風呂敷包を提げたなり奥へ参ります。来てみると香花こうはなは始終絶えませぬから其処そこらが線香くそうございます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「拙が腕をニューと出している所へ古褌ふるふんどしけやした——随分くそうげしたよ——……」
琴のそら音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天下後世にその名をほうにするもしゅうにするも、心事の決断如何いかんり、つとめざるべからざるなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
闊達かったつ自在、いささかの道学者しゅうも無いのに子路はおどろく。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
糸七は聞くより思わずわなないた。あの青大将が、横笛を、いきを浴びても頬が腐る、黒い舌に——この帯を、背負揚しょいあげを、襟を、島田を、張襦袢ながじゅばんを、肌を。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その時は熊の胆の色が少しくれないを含んで、咽喉を出る時なまぐさかおりがぷんと鼻をいたので、余は胸を抑えながら自分で血だ血だと云った。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蒲團ふとんぬらあせくさみはないた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
秋作氏が、やっと身動きする。のびをして、ものぐさそうに椅子から立ちあがった。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
弘前フロサギ公園地こうゑんち觀櫻會くわんあうくわいだけヤエにお白粉しろいカマリコアポツポドするエンタ物でネエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
幽顕カクリウツシ(?) 一重の蝉のハネへず。人のニホヒもたぬ吾まなこには
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)