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臭
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くせ
ふりがな文庫
“
臭
(
くせ
)” の例文
そんでまた
田
(
た
)
でも
畑
(
はたけ
)
でも
引
(
ひ
)
つ
被
(
かぶ
)
つた
處
(
とこ
)
は
水
(
みづ
)
干
(
ひ
)
てから
腐
(
くさ
)
つてるもんだから
其
(
そ
)
の
臭
(
くせ
)
えことが
又
(
また
)
噺
(
はなし
)
にやなんねえや、
俺
(
お
)
ら
作物
(
さくもつ
)
ばかし
困
(
こま
)
んだと
思
(
おも
)
つたら
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「ところが御めえいざってえ段になると奴め
最後
(
さいご
)
っ
屁
(
ぺ
)
をこきゃがった。
臭
(
くせ
)
えの臭くねえのってそれからってえものはいたちを見ると胸が悪くならあ」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
徳「そりゃア必ず云いません、今こそ
車夫
(
しゃふ
)
だが大西徳藏、
聊
(
いさゝ
)
か徳川の
臭
(
くせ
)
い米を食って親を泣かした人間だから、云わんと云ったら口が腐っても云いはしない」
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
挨拶
(
あいさつ
)
だの、礼だの、
誰方
(
どなた
)
だのと、面倒
臭
(
くせ
)
えから、ちょうど可い、
連立
(
つれだ
)
たして、さっさと帰しちまった。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ははあ! 三人ともこの屋敷へはいったな。裏はすぐ饗庭の庭につづいている。こいつあ
臭
(
くせ
)
えぞ」
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
「願いさげだな」男は眼の隅で、文次をぬすみ見ながら、云った、「おめえの酒は女っ
臭
(
くせ
)
え、しゃれて云えば女の涙で塩っ
辛
(
かれ
)
えからな、——伴れがあるようだが友達か」
あすなろう
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
奴
(
やつ
)
にいわせると、あのたまらなく
臭
(
くせ
)
え
匂
(
におい
)
が
本当
(
ほんとう
)
の
女
(
おんな
)
の
匂
(
におい
)
だというんだ。
嘘
(
うそ
)
だと
思
(
おも
)
ったら、
論
(
ろん
)
より
証拠
(
しょうこ
)
、
春重
(
はるしげ
)
の
家
(
うち
)
へ
行
(
い
)
って
見
(
み
)
ねえ。
戸
(
と
)
を
締
(
し
)
め
切
(
き
)
って、
今
(
いま
)
が
嬉
(
うれ
)
しがりの
真
(
ま
)
ッ
最中
(
さいちゅう
)
だぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ひどく酒
臭
(
くせ
)
えなあ。むむそうか。花嫁の部屋でも、身内の
宵
(
よい
)
酒盛りとかやるのが
慣
(
なら
)
いだからそのせいだな。……これよ、娘、いや嫁御。なにもそう
羞
(
はず
)
かしがるにはおよばぬよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おめえみてえな無学な奴が——と丸万は俺を
軽蔑
(
けいべつ
)
したのである。と同時に研究会なんてもので啓蒙しようなどとは、しゃら
臭
(
くせ
)
えと、労働者出身の丸万はそのこと自体をも軽蔑したのである。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
「ウエッ、
臭
(
くせ
)
え……」と言ふなり、その花を木の下の子供へ投げつけた。
手紙:(「美しい村」ノオト)
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
しゃらくせえ野郎、そのだらしねえ様は何だ、乳
臭
(
くせ
)
え小僧のくせに、宵の口から酒喰らいやがって、女とじゃれるなあ、みっともねえ、市廻りの恥
曝
(
さら
)
しだ、それでいておいらの仲間だと言えるかよ。
蕎麦の花の頃
(新字新仮名)
/
李孝石
(著)
「親分、
上下
(
かみしも
)
の
雪隠
(
せっちん
)
を掻き廻しましたが、
臭
(
くせ
)
えの臭くねえの」
銭形平次捕物控:041 三千両異変
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「抜きやがったな、しゃら
臭
(
くせ
)
え」
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ああ、
臭
(
くせ
)
え、臭え。」
鰊漁場
(新字新仮名)
/
島木健作
(著)
「なぜこれこれだと云ってくれないんだ」栄二は
大川端
(
おおかわばた
)
のほうへ向いながら独り言を云った、「子飼いからそこそこ十年にもなろうっていうのに、あんまり水
臭
(
くせ
)
えじゃあねえか」
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
二十両に負けてくれべい、だが
臭
(
くせ
)
い荷を
引張
(
ひっぱ
)
って
往
(
ゆ
)
くのは難儀だアから、
彼処
(
あすこ
)
の
沼辺
(
ぬまべり
)
の
葦
(
よし
)
の
蔭
(
かげ
)
で、火を
放
(
つ
)
けて此の
死人
(
しびと
)
を火葬にしてはどうだ、そうして其の骨を沼の中へ
打擲
(
ぶっぽ
)
り込んでしまえば
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おっ、
臭
(
くせ
)
え、ふわふわ湯具を蹴出すない。」と鼻を
掴
(
つま
)
みて舌を吐きぬ。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「しゃら
臭
(
くせ
)
え、来いッ、爺奴」
銭形平次捕物控:075 巾着切りの娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
臭
(
くせ
)
えからいやなんだ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「ウエツ、
臭
(
くせ
)
え……」
フローラとフォーナ
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
長「魚が新らしいのに、船で
臭
(
くせ
)
え飯を喰った
挙句
(
あげく
)
だったからよ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
多助
手前
(
てめえ
)
を抱いて往って
臭
(
くせ
)
い飯を喰わせるからそう思え
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
臭
常用漢字
中学
部首:⾃
9画
“臭”を含む語句
臭気
面倒臭
臭味
異臭
魚臭
臭氣
乳臭
惡臭
肥桶臭
水臭
脂臭
物臭
悪臭
体臭
汗臭
黴臭
胡散臭
生臭
乳臭児
土臭
...