“胡散臭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うさんくさ92.3%
うさんく7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渠は唸る様な声を出して、ズキリと立止つて、胡散臭うさんくさく対手を見たが、それは渠がよく遊びに行く郵便局の小役人の若い細君であつた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
皺だらけの手を取つて無理に振ると、お元は迷惑さうにその手を引つ込めて、胡散臭うさんくさくお銀の顏を上眼使ひに見上げるのでした。
とやり出すと、奥で晩飯を食って居た親父は、俄然箸を投り出してツカ/\と玄関へ立ち上り、胡散臭うさんくさそうにジロジロ男の風体を窺って
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
夏の太陽が赤々と燃えて、野の末の遠い山の蔭へ落ちかけた頃になって、宿の女中が胡散臭うさんくさそうに
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)