胡散臭うさんく)” の例文
とやり出すと、奥で晩飯を食って居た親父は、俄然箸を投り出してツカ/\と玄関へ立ち上り、胡散臭うさんくさそうにジロジロ男の風体を窺って
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
夏の太陽が赤々と燃えて、野の末の遠い山の蔭へ落ちかけた頃になって、宿の女中が胡散臭うさんくさそうに
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)