“うさんくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
胡散臭80.0%
迂散臭20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人猿は四方から集まって来てひしひしと荷車を取り囲み胡散臭うさんくさい眼付きで私を見た。その時私は一掴みの焼き肉を後方目掛けて投げつけた。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が、警部は最初から苦り切っていて、ろくに口もきかず、胡散臭うさんくさげに支配人バー・テンのすることすことを、ジロジロうかがっていた。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
女は迂散臭うさんくささうに、また声をかけたものの何者であるかを探すやうに、疑深うたぐりぶかい眼をかれの方に向けた。
波の音 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
坊さんが通りかかると吃驚びっくりして迂散臭うさんくさそうな眼付をしたのもこうした型の人間に通有な油断のない周当さを裏書するものである。正面の大戸がフランボー自身によって開かれた。