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『波の音』
ふりがな文庫
『
波の音
(
なみのおと
)
』
『何うもあれは変だね?』かう大学生の小畠はそこに入つて来た旅舎の中年の女中に言つた。それは広い海に面した室で、長い縁側と、スロオプになつてゐる広場とを隔てゝ、向うに波の白く凄じく岩に当つて砕けてゐるのを目にするやうなところであつた。 『え? …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「女性改造 第二巻第四号」1923(大正12)年4月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
虐
(
さひな
)
闇
(
くらやみ
)
出会
(
でつくは
)
此方
(
こつち
)
軽挙
(
かるはづみ
)
灯
(
ともしび
)
波濤
(
はたう
)
屋
(
いへ
)
傷痍
(
きず
)
暫
(
しば
)
撼
(
うごか
)
凄
(
すさま
)
傷
(
きずつ
)
成
(
な
)
小畠
(
こばた
)
家
(
うち
)
為方
(
しかた
)
疑深
(
うたぐりぶか
)
大海
(
おほうみ
)
音
(
ね
)