“大海”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おほうみ31.3%
だいかい25.0%
おおうみ12.5%
たいかい9.4%
わだつみ6.3%
わたつみ3.1%
あら1.6%
うみ1.6%
おおあま1.6%
おおうな1.6%
(他:4)6.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“大海”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 政治 > 国家の形態・政治体制100.0%
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > イタリア文学 > 詩42.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
是故にみな己が受けたる本能に導かれつゝ、存在の大海おほうみをわたりて多くの異なるみなとにむかふ 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大海おほうみしまもあらなくに海原うなばらのたゆたふなみてる白雲しらくも 〔巻七・一〇八九〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
自暴自棄に陥つた者や、乃至ないしは青雲の志の烈しいものなどは、あたかも渓流の大海だいかいに向つて流れ出づるが如く
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
大海だいかい押被おツかぶさるのでもない飛騨国ひだのくに樹林きはやしひるになるのが最初さいしよ
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
船は追手おいての風でなみの上をすらすらと走って、間もなく大きな大海おおうみ真中まんなかへ出ました。
黄金鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
それはエーテルの大海おおうみに、木の葉のように飜弄ほんろうせられるシグナルでありました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
また、神さまが、大海たいかいのまん中へこの日本の島を作りお浮かべになった、そのときのありさまにもよくている。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
大海たいかいに、いしげたようなものです。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いつか濁赤にぶあかい夕雲も薄れ、月のない宵がこの大海わだつみの中の小陸地をひっそりと区ぎッている。丘上の黒木の御所には、いつもどおりな小さい灯がポチとあった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「僕は、どうしてかう楽しいんだらう? 何をみても楽しいな。軍艦はもちろん勇壮だ。ごらんなさい、もうあんなに小さくなりましたよ。想ひ出はみをの如く泡だち……か。大海わだつみの、霞に消ゆる、ふね四艘……と」
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
待てしばし、るにても立波たつなみあら大海わたつみの下にも、人知らぬ眞珠またまの光あり、よそには見えぬ木影こかげにも、なさけの露の宿するためし
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
どよみよ、大海わたつみなみとゆる
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
響くは大海あら
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
下界は隈なくしろがねの光にあふれ、妙なる空気は爽やかにも息苦しく、甘い気懈けだるさを孕んで、薫香の大海うみをゆすぶつてゐる。
天智は、その子の大友おおとも皇子、のちの弘文こうぶんに天皇の位をゆずろうとして、皇太弟大海おおあま人は、その地位を去って僧侶とならざるをえなくさせた。
天智は、不倫にも、その弟の大海おおあま人皇子の妻を奪った。
神苑の太古の森も、五十鈴川の白い帯水も、神路山、朝熊あさま、前山の諸峰も、鳥羽の漁村も伊勢の大海おおうなばらも、すべてが自分の下にあった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然るに、「オホワダ」をば大海おおわだ即ち近江の湖水全体と解し、湖の水が勢多せたから宇治に流れているのを、それが停滞して流れなくなるとも、というのが、即ち「ヨドムトモ」であると仮定的に解釈する説(燈)があるが、それは通俗理窟りくつで、人麿の歌にはそういう通俗理窟で解けない歌句が間々あることを知らねばならぬ。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ゆゆしかる身のはてとしも思はねど大海おはうみに寝て泣くとなりぬ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
西洋料理のコールミートのような者ですね、それから四大碗といって、魚肉鳥肉を盛った大碗が四色、四中碗といってこれも野菜と肉類を色々に料理したのが四色、四大盤といって東坡肉とうばにくやら海参なまこやら鴿はとのようなものを盛ったのが四色、四点心といってこれは魚鳥ぎょちょうや豚の肉と野菜とを固めたような料理が四色、それだけを食べてしまうと四大海だいはいといって汁物つゆものが出ます。これは西洋料理のサラダが出るような場合で一番最後の御馳走です。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
大海オホウミの中にぽつんと産み棄てられた様な様子が「天一柱アメノヒトツバシラ」と言ふ島の古名に、如何にもふさはしいといふ聯想と、幽かな感傷とを導いた。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)