“朝熊”の読み方と例文
読み方割合
あさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神苑の太古の森も、五十鈴川の白い帯水も、神路山、朝熊あさま、前山の諸峰も、鳥羽の漁村も伊勢の大海おおうなばらも、すべてが自分の下にあった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南の方には伊勢湾が開けて、その向うに朝熊あさまが高くなつて見えてゐる。伊良湖の鼻と神島と相対してゐる形もよく見える。
知多の野間で (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
海の彼方かなたは伊勢の国、波の末にかすかにかかる朝熊あさまヶ岳だけ
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)