“あさま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浅間64.2%
浅猿17.9%
淺間6.0%
朝間4.5%
淺猿3.7%
朝熊3.0%
憫然0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、鉄さん自身が浅間(あさま)しい姿で、地虫のように台所口につくばった時、祖母は決してゆるさなかった。同情の安売りはしなかった。
しかし君、いくら窮境に陥つたからと言つて、金を目的(めあて)に結婚する気に成るなんて——あんまり根性が見え透(す)いて浅猿(あさま)しいぢやないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あの家の者はみんな嫌ひなのに、あの男だけは私にも憎めない。彼は弱々しい心にもいくらか愛情があつた、あの淺間(あさま)しい妹に始終(しよつちう)氣を附けて世話を
現身(うつしみ)は生きて朝間(あさま)ぞすずしけれ愚かなりけり死にてむなしさ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
見(み)れば惡は惡に亡(ほろ)ぶる事誠に是非もなき次第(しだい)なり又(また)主人(あるじ)五兵衞は其人を知らず只(たゞ)己の慾(よく)を恣(ほしい)まゝになせしゆゑ遂には家の滅亡(めつばう)を招くと云(いふ)是(これ)亦(また)淺猿(あさま)しき事にこそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
南の方には伊勢湾が開けて、その向うに朝熊(あさま)が高くなつて見えてゐる。伊良湖の鼻と神島と相対してゐる形もよく見える。
知多の野間で (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)
マーキュ 鮞(はららご)を拔(ぬ)かれた鯡(にしん)の干物(ひもの)といふ面附(つらつき)ぢゃ。おゝ、にしは、にしは、てもまア憫然(あさま)しい魚類(ぎょるゐ)とはなられたな! こりゃ最早(もう)ペトラークが得意(とくい)の戀歌(こひか)をお手(て)の物(もの)ともござらう。