“現身”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うつしみ66.2%
うつそみ17.6%
うつせみ7.4%
げんしん7.4%
うつつみ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孫悟空に凝って、金箍棒きんこぼう羅刹女らせつにょ芭蕉扇ばしょうせんをありありと目に見た子供は、やがて原子の姿をも現身うつしみの形に見ることが出来るであろう。
簪を挿した蛇 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
眼をつぶると、彼女の面影がまるで現身うつそみのようにまざまざと見え、しかも以前より美しく、若やいで、あでやかさを加えたような気がした。
おおよそ現身うつせみのこのわが世間に、幽顕の二道あり。顕事は掛けまくもかしこ天皇命すべらみこと、これをしろしめし、幽事は大物主神おおものぬしのかみしろしめせり。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
この歌は六首の中で一番優れて居り、想像で作っても、死して黄泉へ行く現身げんしんの姿のようにして詠んでいるのがまことに利いて居る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
現身うつつみさながら御神おんかみとして、崇められまするでござりましょう! ……御栄みさかえあれ皇子様御栄えあれ!
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)