“現象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんしょう32.4%
げんしやう24.3%
げんしよう8.1%
さま8.1%
すがた5.4%
あらわれ2.7%
ありさま2.7%
きざし2.7%
こと2.7%
しるし2.7%
ひとのこと2.7%
ケース2.7%
スペシメン2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっともやま一つせば、ゆきらないのに、こちらは、ゆきが四しゃくも五しゃくもあるのだから、まったく自然しぜん現象げんしょうばかりは奇妙きみょうなものだ。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
いにしへ國民こくみん地震ぢしんつても、科學的素養くわがくてきそやうけてゐるから、たゞ不可抗力ふかかうりよく現象げんしやうとしてあきらめるだけで、これに對抗たいかうする方法はうはふ案出あんしゆつない。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
かゝるおそろしい現象げんしようはこれまでみぎのプレー噴火ふんか經驗けいけんせられたのみであつて、其他そのた火山かざんおいてはいまだかつて經驗けいけんされたことがない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
龍華寺の信如が我が宗の修業の庭に立出る風説うはさをも美登利は絶えて聞かざりき、有し意地をば其まゝに封じ込めて、此處しばらくの怪しの現象さまに我れを我れとも思はれず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かゝる天の現象すがたなりき、世界とその導者達との徴號しるしの尊き嘴もだしゝ時、わが心に浮べるものは 七—九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
おれは有と無の現象あらわれを知った。
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
うらうへにましき現象きざし
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うしたときにはまたみょう不思議ふしぎ現象ことかさなるものとえまして、わたくし姿すがたがそのみぎ漁師りょうしつま夢枕ゆめまくらったのだそうでございます。
いっそ不景気の現象しるしですと、茶屋奉公の昔から、胸間に欝積した金玉の名論を洪水おおみずの如く噴出されて、貞之進はそうかそうかとただ点頭うなずいて居たが、それでも小歌という好児が御在ますと
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
「在りのままに信じるのを掟としてゐるのだ。何時誰が、凡ての現象ひとのことを目して疑ひを抱くほどのいとまがあるものか」と。
疑惑の城 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それに、外国の女となると、べつの現象スペシメンに対するように男の好奇心が沸き立つところをも、彼女らは経験によって捉えているのであろう。