“ケース”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
活字函16.7%
8.3%
包箱8.3%
名簿箱8.3%
現象8.3%
8.3%
革袋8.3%
8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「出てらっしゃい!」ヴェリチャーニノフは言って、「あなたのケースをお持ちなさい」と、出て行こうとする彼の後ろからつけ加えた。
法水は取り出したたばこを、思い直したようにケースの中に戻して、途方もない質問を発した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「毎日」が先月紙店の拂ひが出來なかつたので、今日から其日々々に一連宛買ふさうだとか、職工が一日ついたちになつても給料を拂はれぬので、活字函ケース轉覆ひつくりかへして家へ歸つたさうだとか云ふ噂が、一度や二度でなく私等の耳に入るけれど、それでも一日として新聞を休んだ事がない。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「毎日」が先月紙店かみやの払ひが出来なかつたので、今日から其日々々に一聯宛買ふさうだとか、職工が一日ついたちになつても給料を払はれぬので、活字函ケース転覆ひつくらかへして家へ帰つたさうだとか云ふ噂が、一度や二度でなく私等の耳に入るけれど、それでも一日として新聞を休んだ事がない。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類ケースの中から部厚い書類を取り出して来て、その一つの編み籠へ積み重ねた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
腹では何と思ったか知らぬが、別段厭な顔もせず書類ケースから出しては、また夕方ケースへしまい込むという同じ動作を飽きもせず秘書は器械のように繰り返しているのであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
表紙はズット大型の黒い皮表紙なんで……HOLY・BIBLEと金文字の刻印が打込んであって、牛だか馬だかわかりませんが、頑丈な生皮の包箱ケースに突込んであります。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その包箱ケースの見返しの中央にMICHAEL・SHIROと読める朱墨と、黒い墨の細かい組合わせ文字の紋章みたいなものが、消え消えに残っているところを見ますと、あっしのカンでは多分天草一揆頃日本に渡って来て、ミカエル四郎と名乗る日本人が秘蔵してたものじゃないか知らんと……ヘエヘエ。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
クンケルは、うなずいて、二十七番の名簿箱ケースを持って来てテキパキと売出簿と照校しながら、
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
新らしい現象ケースを究める毎に
初夏(一九二二年) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ところがこの三月ばかり前のことです。驚きましたよ。いつの間にシテヤラレたものですか、その聖書の中味がスッポ抜かれちゃって、ケースだけがあそこの棚の隅に残っているのを発見しちゃったんです。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
するとイワン・フョードロヸッチは——いやそのころは単にワニューシャだつたが、——鼠色の制服の釦孔ぼたんあなにさげてゐた小さい革袋ケースからナイフを取り出して、但しペンを削るのにナイフの刄尖はさきをつかはないで欲しい、それにはちやんと、適当な刄の鈍い個所があるからと、断るのだつた。
「旅行しないことになったから、ボストンケースの中から肉色のを出したの、——あんまり紅いのは変でしょう」
身代りの花嫁 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)