“態々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わざわざ68.1%
わざ/\29.3%
わざ/″\1.7%
さまざま0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかも、墓穴の中なれば、十年に一度、二十年に一度しか人が入らぬし、入った所で、不気味な場所を、態々わざわざ調べて見るものもない。
白髪鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
根岸氏はその豆腐の一つを、ボウル箱に入れて、態々わざ/\正金銀行の支店までボオイに持たせてやつた。根岸氏は幾度いくたびボオイに言つて聞かせた。
小言こごとはれたので態々わざ/″\買ひにたんです、うかあたしさゝうな世辞せじがあるなら二ツ三ツ見せて下さいな。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
海には無数の船舶が、態々さまざまの姿でもやっている。穏かな波は戯れるようにその船腹をピチャピチャめ、浮標ブイ短艇ボート荷足舟にたりなどをさも軽々と浮かべている。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)