“わざ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
態々81.0%
故々11.9%
態〻2.4%
故意々々2.4%
故意2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もおいとひ無くて態々わざ/\と娘のつとめ先までも御連れ下さる御心切御れいの申上樣も御座らぬ迄に有難う存じますると云ふをきゝ三次はかぶりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ではどうですか、藻西太郎は伯父を殺して仕舞た後で故々わざ/\自分の名前を
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
過日態〻わざ/\御来訪下され候節は失礼仕候。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「支倉さんも態〻わざ/\見に来たのですか」
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
破りてあけなば隨分容易にあくべきなれど假令たとへ奉行職の者なりとも他人ひとの所持品の錠前ぢやうまへ手込てごみに破る事はならず因て故意々々わざ/\鐵物屋かなものや呼出よびいだしてあけさせられたるなり是奉行職を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
むくはんと故意々々わざ/\つかはされたる此金なれば假令よしや其儘そのまゝ御受取なされたとて何の不義理があるべきぞ殊に今日も今日とて表の質屋しちやよりは度々の催促さいそくもしや流れに出る時はわづか十二三兩の金子にて大切の大小だいせう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
能々よく/\見るに殊のほか大掛おほがかりなりしかば心中大に悦び段右衞門に向かひて我等此節は不仕合ふしあはせにて諸事に運惡うんわる資本もとでまでまけうしなひたり因て此藤澤宿迄故意わざ/\無心むしんに來しなり又我等が仕合しあはせよく返濟へんさいすべきあひだ暫時しばらくうち金子五十兩貸給かしたまはれと申ければ段右衞門も大事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立てやゝ久敷ひさしく考へ居たりしが靱負に向ひ此は甚だうらなひ難し早く歸り給へと云ふに靱負ゆきへ如何にも心得ぬ面色おももちにて某しの卦は何故にうらながたきや察する所へうからざれば白地あらはに示し難きならんか然ども故意わざ/\まゐりしこと故何事なりとも忌憚いみはゞかりなくうらなひ下されよと云ひければ白水翁かしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)