“忌憚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きたん96.4%
いみはばか1.2%
いみはゞか1.2%
はばかり1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で僕に忌憚きたんなく云わせると、大尉どのの結論は、本心の暴露ばくろではなく、何かこう為めにせんとするところの仮面結論かめんけつろんだと思うのだ。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こは一般に老若ろうにゃくいたく魔僧を忌憚いみはばかかり、敬して遠ざからむと勤めしよりなり、たれ妖星ようせいの天に帰して、眼界を去らむことを望まざるべき。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
立てやゝ久敷ひさしく考へ居たりしが靱負に向ひ此は甚だうらなひ難し早く歸り給へと云ふに靱負ゆきへ如何にも心得ぬ面色おももちにて某しの卦は何故にうらながたきや察する所へうからざれば白地あらはに示し難きならんか然ども故意わざ/\まゐりしこと故何事なりとも忌憚いみはゞかりなくうらなひ下されよと云ひければ白水翁かしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
実のうみの母御でさえ、一旦この世を去られし上は——幻にも姿を見せ、を呑ませたく添寝もしたい——我が最惜いとしむ心さえ、天上では恋となる、その忌憚はばかりで、御遠慮遊ばす。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)