“忌味”の読み方と例文
読み方割合
いやみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乙羽おとわもまた紅葉の世話になった男である。が、乙羽もまた硯友社外の誰とでも交際したのが紅葉の気に入らないで折々忌味いやみをいわれた。
きょうもふと云い出したその忌味いやみを、相手は一向通じないように聞きながしているので、若いお浜の嫉妬心はむらむらと渦巻いておこった。
半七捕物帳:38 人形使い (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
相変らず、忌味いやみったらしい薄笑いで、当然出なければならないお詫びを意味した挨拶が、いっこう出て来ないから
大菩薩峠:30 畜生谷の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)