“忌日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きにち63.0%
きじつ33.3%
いみび3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「待ちな、元三大師がんざんだいしの御神籤には忌日きにちがあるものだ。日も時も構わず、毎日御神籤を引くのは、いくら小娘でも変じゃないか、八」
(天正十年六月の父の忌日きじつをまつるたびに、あなた方の御先代友松どののお情けも思い出され、その御芳志は今もって忘れておりませぬ)
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松岡は明らかな不愉快さを表情にうかべると、表の障子をいきおいよく、あまりに勢よく開けたのだった。寺の境内が見渡されるのだが、何かの忌日いみびで赤い流れ旗が一ながれ夕やみの中によどんで見えた。
三階の家 (新字新仮名) / 室生犀星(著)