“きたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忌憚89.9%
紀淡3.4%
奇譚2.2%
愧赧2.2%
忌惮1.1%
綺譚1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男子社会の不品行にして忌憚きたんするなきその有様は、火のまさに燃ゆるが如し。徳教の急務は百事をなげうち先ずこの火を消すにあるのみ。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「それでは紀淡きたん海峡に集めないで、一隊を豊後ぶんご水道にまわすことにしよう。くれ軍港をおさえるのには、これはどうしても必要だ。どうだ、リーロフ少将」
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)
敬愛するお嬢さま——同封の書信を、お送りするについて、一奇譚きたんを申しあげねばなりません。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、今、図らずも故人にうことを得て、愧赧きたんの念をも忘れる程に懐かしい。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
忌惮きたんなく申すがよい、忌惮なく申すがよい」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
題して「メフィスト」別名「三鷹綺譚きたん」とでもいうべきものの顛末てんまつを以下ありのままに。
メフィスト (新字新仮名) / 小山清(著)