“きたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
忌憚90.8%
紀淡3.9%
奇譚2.6%
愧赧2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ等が、果して正しき霊界の使徒であるや否やは、われ等の試むる言説の内容をもって、忌憚きたんなく批判して貰いたい。
長秀は巧みにそこをいてから、秀吉の提議が正しくもあり、穏当でもあるという、自己の賛意を忌憚きたんなく述べ終った。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と思うと、かれの胸は躍ってくる。耳には紀淡きたん潮音ちょうおんがきこえてくるような心地もして。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでは紀淡きたん海峡に集めないで、一隊を豊後ぶんご水道にまわすことにしよう。くれ軍港をおさえるのには、これはどうしても必要だ。どうだ、リーロフ少将」
太平洋魔城 (新字新仮名) / 海野十三(著)
敬愛するお嬢さま——同封の書信を、お送りするについて、一奇譚きたんを申しあげねばなりません。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは晋唐しんとう小説六十種で、当時の短篇を六十種集めた叢書であるが、それには歴史的な逸話があり、怪譚があり、奇譚きたんがあって、皆それぞれ面白い。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
しかし、今、図らずも故人にうことを得て、愧赧きたんの念をも忘れる程に懐かしい。
山月記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかし、今、圖らずも故人に遇ふことを得て、愧赧きたんの念をも忘れる程に懷かしい。
山月記 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)