メフィスト
まえがき これは終戦直後、太宰さんがまだ金木に疎開中で、私独りが三鷹のお家に留守番をしていた時に書いたものです。その後太宰さんが上京なさって、入れかわりに私は北海道に渡りました。その際私は書いたものはみんな太宰さんにお預けしてゆきました。今 …
作品に特徴的な語句
襯衣しんい うつぶ 面伏おもてぶ とつ かたわら 吝嗇けち かつ ゆか ろう ひし ほと しとや かげ けだ なまり いぶ 馴染なじ 一寸ちょっと 一瞥いちべつ 一齣ひとこま 不憫ふびん 不逞ふてい 中肥ちゅうぶと 乃公おれ わび あなど 俄然がぜん おもかげ しの 偶々たまたま 先蹤せんしょう 凝然ぎょうぜん およ 利一りいち 剽窃ひょうせつ 動悸どうき いや 可笑おか 叱咤しった 呉々くれぐれ 咄嗟とっさ 善蔵ぜんぞう しゃべ 喘息ぜんそく 喝采かっさい ささや びん 天稟てんぴん 失敗しくじ 如何いか めかけ 妾宅しょうたく なぶ むし 小癪こしゃく 尨犬むくいぬ 尾籠びろう たむろ 己惚うぬぼ 康成やすなり 廿一にじゅういち とん 微塵みじん 怏々おうおう こら 恍惚こうこつ 悧巧りこう 惹起じゃっき 慇懃いんぎん 懦夫だふ いただ ほう さば 提灯ちょうちん ふる 斑鳩いかるが 春夫はるお 暖簾のれん 朦朧もうろう 末裔まつえい 束髪そくはつ 柄杓ひしゃく 気焔きえん 気障きざ 汁粉しるこ