“尨犬”の読み方と例文
読み方割合
むくいぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな尨犬むくいぬの「熊」は、としをとった牝犬めすいぬだったが、主人の命で、鋭く吠えたてたので流石さすがの腕白連も、ひとたまりもなく逃げてしまった。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
而も、その靴が、子供らしい尨犬むくいぬのようなのではなく、細く、踵がきっと高く、まるで貴婦人の履き料のような華奢な形のものなのである。
思い出すかずかず (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
両側の店先には大きな尨犬むくいぬや、脚の長いほつそりした大犬がごろ/\してゐました。店の人は咡きながら覗き見をしました。
文化村を襲つた子ども (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)