“尨毛”の読み方と例文
読み方割合
むくげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初に彼の目にとまったのは、彼が自分だけで「尨毛むくげの猟犬」と仇名あだなを与えている二面の主任のKさんであった。彼はすぐ腹の中で初めた。
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
お増の家のすぐ近くの通りをうろついている犬に、細君はふと心をかれた。その犬の狐色の尨毛むくげや、鼻頭はながしら斑点ぶちなどが、細君の目にも見覚えがあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
荒い格子こうしおりに閉じこめられて嘆いてる仔牛こうし、青っぽい白目をしてる飛び出した大きい黒い眼、薄赤い眼瞼まぶた、白い睫毛まつげ、額に縮れてる白い尨毛むくげ、紫色の鼻、X形の足