“眼瞼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぶた94.3%
がんけん5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まあそれはよいとしましても、どうかした時に御台様のお姿が眼瞼まぶたの中へ這入って参りますと、何やら息が詰まるようになりまして
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
眼瞼まぶたのほとりを匍ふ幽靈のもの言はぬ狂亂。鉤をめぐる人魚の唄。色彩のとどめを刺すべく古風な顫律リヅムはふかい所にめざめてゐる。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃 (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
五分! 彼女の唇がその色を恢復すると同時に、眼瞼がんけんがかすかにふるえました。私は思わず、うれしさの叫びをあげようとしました。
人工心臓 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
右の眉骨びこつを打ったと見えて眼瞼がんけんがまんじゅうのようにふくれ上がった。それだけかと思っていたが吐きけのあるのが気になった。
鎖骨 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)