“がんけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
頑健74.1%
眼瞼25.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、すこし違うのは、何か悪い、陰険な感じをうける顔ではなくて、にやけた、頑健がんけんそうな頬と、にこにこした人なつっこい笑いだった。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
亭主のテナルディエの方は、背の低い、やせた、色の青い、角張った、骨張った、微弱な、見たところ病気らしいが実はすこぶる頑健がんけんな男であった。
眼瞼がんけんがぴくぴく痙攣けいれんするのも一つの張合ひになつて来た。湯鑵の湯はすつかり沸き切つて、むやみにぐらぐらひつくりかへつてゐるが彼はかまはなかつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
九叔は馴れた手つきで、物質の検査でもするように、死骸の眼瞼がんけん口腔こうこう、鼻腔の奥、腹部、背部と引っくり返してていたが、そのうちに自分のこめかみを抑え出して
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)