“口腔”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
くち41.4%
こうこう41.4%
こうくう13.8%
こうかう3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐらっと、内匠頭は、こめかみに焼鏝やきごてを当てたようなめまいを感じた。口腔くちの渇いているせいか、声が、かすれていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は、槍をどうと地に突き、毛靴の脚どりに豪胆な留意を注ぎ、進路を、面あての口腔くちから仁王門の森に定めて、きらびやかな突風に逆つた。
鬼の門 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
物憎いことには、あとの口腔こうこうに淡い苦味が二日月ふつかづきの影のようにほのかにとどまったことだ。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
舌の先でさわってみると、そこにできた空虚な空間が、自分の口腔こうこう全体に対して異常に大きく、不合理にだだっ広いもののように思われた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あえぎ終った位置に明け拡げられた大きな口腔こうくうのうちには、弾力をうしなった舌がダラリと伸びていた。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は四郎の屍体の口腔こうくうを開かせ、その中に手をグッとさし入れると咽喉の方までぐってみたのが、果然かぜん手懸てがかりがあって、耳飾の宝石が出てきた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さらつぎはしくちまで悠長いうちやう運動うんどう待遠まちどほ口腔こうかう粘膜ねんまくからは自然しぜんうすみづのやうな唾液つばいてるのをおさへることが出來できないほどであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)