“血清”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けっせい40.0%
けつせい40.0%
シイラム20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君の親戚が当時余の僑居きょうきょと同じく原宿はらじゅくにあったので、君はよく親戚に来るついでに遊びに来た。親戚の家の飼犬かいいぬに噛まれて、用心の為数週間芝の血清けっせい注射ちゅうしゃに通うたなぞ云って居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
人工で培養ばいやうした細菌やそれをゑた動物の血清けつせいで、窒扶斯チフスを防ぎ実扶的里ジフテリを直すことが出来る。Pestペスト のやうな猛烈な病も、病原菌が発見せられたばかりで、予防の見当は附いてゐる。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
細胞セレ血清シイラムも各内蔵諸器官も、あるいは感覚知覚系統も妄覚もうかく、概念、記憶、観念連合、推理、想像等も人間と何らの差違ないことの学術的立証をなさったのは父様ではないか。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)