“血相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けっそう76.7%
けつさう16.7%
きっそう3.3%
けつそう3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、さらに、まえよりはすごい血相けっそうで、般若丸のッ先を向けなおし、剣を目とし、見えぬ目に、ジリジリと闇をさぐってくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……魔物まものだ、おにわめいて、血相けつさうへてござる……うもところ、——うへ逆上のぼせあがらつしやるなよ——うやら取逆とりのぼせてさつしやるが、はて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
血相きっそうが変っていて、気味が悪うございますから、恒太郎が後逡あとじさりをするうしろに、最前から様子を見て居りました恒太郎の嫁のおまさが、湯呑に茶をたっぷりいで持ってまいりました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すぎがたにちてゐたのは、そのときて忘れたなはなのです。)をとこ血相けつそうへたままふと太刀たちきました。とおもふとくちかずに、憤然ふんぜんとわたしへびかかりました。
藪の中 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)