“血統”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちすじ63.0%
ちすぢ18.5%
すじ7.4%
けつとう5.6%
けっとう3.7%
たね1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人も血統ちすじを残すなと厳しい探索の網を潜って、その時二歳のあなた様を懐中ふところに抱えて逃げましたのが、このお霜なのでございます。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
う言ひ聞かせて、やがて持主は牛の来歴を二人に語つた。現に今、多くを飼養して居るが、これまさ血統ちすぢのものは一頭も無い。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
如何にも貴様の云う通り人間は老少不定ふじょう。いつ死ぬるかわからん。俺の親父おやじも中気で死んどるけに血統すじを引いた俺も中気でポックリ死なんとは限らん。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それをしことでした」とこたへた。すると主人しゆじんそのいぬブリードやら血統けつとうやら、時々とき/″\かりれてことや、色々いろ/\ことはなはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
恐らくは、高貴のご血統けっとうたることを、子孫から子孫へ、のこすためではないでしょうか。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうして? このままでもよく分りますよ、なかなかいい血統たねですねえ!」と、チチコフが答えた。